優作TOPIX & 更新情報報(過去LOG)2011年 HOMEに戻る

命日の夜  Yusaku Night (Update:2011/12/31)

 とても更新が遅れましたが。今年も優作さんの命日は下北沢へ。まず友人と近くの酒場で腹ごしらえのため、最近できたきれいなビルへ。選んだ居酒屋は高層にあり個室型で下北沢の街を見下ろす位置に席をとることができる。しかし実はこんな位置から下北の夜景をみることができるより、昔のように平たい街であってほしいと思う。再開発が忍び寄る下北沢。ごみごみした街が消防法上よろしくないことは理解できるがそこからは賑わいと文化と人情が生まれる。難しい問題だね。とにかく食事を終えていつものレディジェーンへ。ここで急激にiPhone4sの話になり、なぜだか急にau版を買いに行くことになった。前から欲しかったんだけどドコモの呪縛から逃れることができずにグズグズしてたんだよね。命日記念ということもあり、善は急げで電車に乗って閉店間際の新宿ヨドバシカメラへ。申し込みだけささっと終了。ホワイトを買っちゃった。で、間抜けにもまた電車にのってレディジェーンへ。あと二人の友人も加わり賑やかに夜を偲びました。ちなみに番号は優作さんにちなんだナンバーを選択しました。

原田芳雄さんと優作。そして渡邉俊夫さん公式サイト  Yoshio is gone. (Update:2011/07/30)

 7月19日、信じられないことに原田芳雄さんが逝ってしまった。ご存じのとおり、優作とはまるで兄弟かのように過ごしてきた、優作にとってはまさに兄貴分でした。優作は原田さんを慕うあまり、隣の家に引っ越したこともあるくらいですから。そういえば優作には長髪にサングラスといった原田さんを明らかに意識した時期がありました。映画「竜馬暗殺」でついに共演。またキリンライトビールのTVCMでも宇崎さんと3人で共演しました。原田さんはハードボイルドから家庭人まで幅広くこなせる本当にいい俳優さんでした。ドラマ「不毛地帯」では商社の社長を嬉々として演じておられそのころは少しふっくらしたかな?くらいに思っていたのです。それがあんなにお痩せになって、とてもびっくりしました。

 優作が亡くなった時、レディジェーンに残された優作のボトルを蝋で封印した原田さん。「優作‥‥。俺は今までお前が死ぬとこを何度も観てきた。そしてその度にお前は生き返ってきたじゃないか。役者なら生き返ってみろ!生き返って出てこい!」と泣いた原田さん。そして・・・病床の原田さんは「優作が迎えにきた」と言われたそうです。本当に魂レベルでつながっていた共犯者だったのですね。残念です。きっと天国で優作とまた酒を酌み交わしていることでしょう。

 そしてもうひとつニュース!プライベートからミュージシャン優作まで、とにかく優作の半径1m以内に入り続けた(と思われる)渡邉俊夫カメラマンの公式ページがオープンしました。とてもきれいなデザインのページです。写真を撮られることを嫌った優作が唯一心を許したカメラマン俊夫さん。芳雄さんがソウルフレンドなら、きっと俊夫さんはソウルブラザーなのでしょう。ちなみにパスワードを入れないと入場できない「心的追憶」にはあの写真も・・・。ぜひお楽しみください!

 これに合わせ優作リンクコーナーをアップデートしました。悲しいことに優作ファンサイトがどんどん減ってしまった。リンク切れを削除したり新規追加をしました。ご確認ください。やばいぜダンディ!優作ワールド作りをそろそろちゃんとやるか!?

 

松田優作ファンクラブ初のイベント  Fan club's 1st event (Update:2011/01/23)

初の優作イベント  ちゅーことで謹賀新年(遅い)。罪滅ぼしに↓3つもトピックを更新した。勘弁してくれ(笑)。

 1月22日(土)、優作のファンクラブが出来てから初のファンイベントなるものが開催された。場所は松田優作ファンにとっては聖地・下北沢レディジェーン。16時開場とのことで、まだ明るい時間にレディジェーンに乗り込むと旧知の方々がいらっしゃった。入場券代わりに配布された優作さん缶バッヂを胸に、とりあえず案内された席(優作さんがよく使っていたあたりの椅子)へ着席。年末から体調を崩していたのでお酒は控えてノンアルコールをぐびぐびやっていると、20回忌に大阪で行われた「SOUL RED LIVE@大阪名村造船所跡(ダイジェスト版)」の映像が始まった。実はこの映像、自分が編集他で絡んだものだが大きなスクリーンで見るのは初めて。お客さんの反応も気になった。美由紀さんの言葉、黒田さんのペインティング、凌さんのシャウト、大西さんの身も心も、ジョーさんのソウル。どれも素晴らしく鳥肌が立った。最後に特別編集で優作さんのシャウトも聞ける。お客さんから拍手があったのでまずは一安心。未見の方はぜひこちらをクリック。i-modeか、iPhoneなら視聴可能です。

 ライブ映像が終わると赤いセーターの松田美由紀さんが登場。トークショーで楽しく盛り上がる。映画「Soul Red」の撮影秘話や龍平くん、翔太くんと父との関係などなど、興味深い話がたくさん。僕が一番心に残ったのは「年を重ねることは、体が動かなくなったりいろいろネガティブに捉えられがちだけど、実はどんどん知識が増えていって楽しくなってくる」という話。なるほど〜。だから美由紀さんはいつまでも若々しいんだな。

 そして客との歓談があり、今度は一人ずつ、松田美由紀さんと2ショットを撮影。この写真は後ほどサイン入りで送ってもらえるのだそうだ。自分は・・・・腕を組んでいただいて超にやけた恥ずかしい写真になった。だろう・・・。きっと・・。見たくない。でも見たい。。。。ラスト近くに渡邊俊夫さんも登壇。優作さんとレディジェーンでの思い出を語ってくださった。とってもいい話だった。物販では優作ネックウォーマーを購入。

 そして時間を大幅にオーバーして終了。来場者には、大阪でのイベント「流れついた魂」のパンフと、ムービーゲートのチラシ、それに優作さんのパスケースなどが配布された。自分はその後も店に残ってカウンターでしばらくノンアルコールを飲んだ。友人といろんな話をしたが、どうしても帰らなきゃならない時間になってしまった。まだみんな盛り上がっているようだし、話し足りない方もいたのだが、帰らなきゃいけない。タバコを一本だけ吸い込んでもみ消すと、盛り上がるスタッフの皆様を邪魔しないよう小さく挨拶をしてそっと店を出た。楽しかった。今年は23回忌。絶対なにかやるべし!よろしくね!作さん!

 

NHK「ラストデイズ」「お前は、オレになれる」松田優作×香川照之再放送  Yusaku's Soul (Update:2011/01/23)

NHKラストデイズ  昨年末に放送され大好評だった「ラストデイズ」が再放送されるようです。1月30日(日) 17時10分〜(NHK総合)放送予定。僕はこの番組をみてほんとうに良かったと思った。優作さんの真の遺作「華麗なる追跡」で共演されてから、香川さんがあんなに熱く優作を思っていた。番組中では香川さんとお父様との悲しい関係や優作さんとの共通点、さらにはブラックレインの撮影現場に乗り込んだり、下関に取材したりと、世界を駆けめぐって優作のかけらを探し求める香川さん。「龍馬伝」で弥太郎役に魂を吹き込んだ香川さんらしい、素晴らしいドキュメントでした。まったく優作ファンじゃない方からも「よい番組だったね」と言われた。見逃した方、必見ですぜ。

NHK ラストデイズ

 

不在証明in広島  Proof of the Absence (Update:2011/01/23)

 今年一回目の更新です。遅くなってごめん!そんで更新のネタは、昨年の命日に下北沢のバーで急遽決定した広島行きの件です。業務の隙間を縫って瞬殺で休暇を取ったので問題なく行くことが出来ました。遅くなったけどその話ね。

 日曜の昼、羽田から飛び立ったANAの機体は広島空港へ着陸。空路で広島に入るのは初めてである。空港ロビーでしばらく時間をつぶし、大木さんや丸山さん、ミュージシャンの皆様JAL組と合流。用意されたワンボックスへ。市内へ向かう40分の車の中で丸山さんが優作さんと"時間感覚"にまつわる話をしてくださった。
 やがて車はホテルへ。しばし休憩の後、実際に舞台が行われる予定の宴会場へ行ってみる。なんと!直前まで披露宴で使っていたために巨大な丸テーブルやらお花やらがぜんぜん片づいていない・・。これで明日の昼には松田優作の魂を蘇らせる舞台がここで作れるのだろうかと、くらくらする思いだった。しかしどこはプロである。ホテルのスタッフと舞台のスタッフは、目の前でてきぱきと什器が片づけ椅子を並べていく。照明さんは巨大な脚立を立ててするすると舞台上空にピンスポを取り付け始めた。イベントを仕切ったことは何回かあるが、舞台装置の設営は初めて見たので楽しかった。

 そしてその晩、みなで食事を取り一通りの挨拶が終わると、一部の人間で町へ繰り出した。僕は丸山さん、大木さんにお好み焼きの店へ連れて行っていただいた。一言では言い表せない美味さだった!どうやら広島焼きの場合、そばよりうどんを入れるのが通らしい。知らなかったよ。泥酔してふらふらしながらホテルへ帰り、眠る。

 翌朝、目を覚ますとチェックアウトの時間が近い。すぐさまシャワーを浴びて服をつけると荷物を持って舞台があるフロアへ移動した。扉をあけると、暗い宴会場に整然と並べられた客席。そしてスポットの中にはとよた真帆さん、吉川晃司さんがいた。吉川さんは喉の調子が今ひとつらしく、セリフ回しに苦労していたようだ。織田哲郎さん、奈良敏博さん、斎藤ネコさんの楽隊はそれぞれに音を確かめている。その間も客席真ん中に陣取った大木プロデューサーからスタッフに向けて檄が飛ぶ。照明の位置やSE(音響効果)のタイミングなど、コンマ1ミリ、コンマ1秒のずれも見逃さず、修正が加わる。役者も楽隊もスタッフも大木さんの要求に自らの持ち場を調整しながら、どんどんテンションが高ぶっていくのがわかる。本番できっとピークを迎えるのだろう。僕は緊張感に耐えきれなくなって外のロビーへ出た。明るい。トイレに行ってからなにげなくロビーにおいてあるグランドピアノを見ると吉川晃司さんが座っている。他に誰もいないロビーでピアノを奏でながら、優作さんの歌を口ずさんでいる。調整しているのだ。太陽光線で空気中のチリが輝く。光の中でみるグランドピアノとシンガー。それは一枚の絵のように美しい光景だった。ただひたすらに浸った。

 それからしばらくしてNHKのクルーが取材に駆けつけた。「ラストデイズ」という、香川照之さんが松田優作を追いかけるという趣旨のNHKの特番の撮影である。当然香川さんも来られた。香川さんを初めて拝見したが、美由紀さんに取材をするととんぼ帰りで東京へ帰って行かれた。ものすごいお忙しい方なのだろうに、わざわざ広島まで来てしかも公演をみる時間もなく帰京。なんて律儀な方なんだろう。と改めて優作さんへの愛を感じた。ちなみに放送されたこの番組は素晴らしかったが、インタビューに応える美由紀さんの後ろでピアノを奏でているのは吉川晃司さんなのである。

 開演時間。客席は満席である。昨年青山で見たときと同じ、薄暗いバーに男が入ってくる。吉川晃司だ。優作が語った言葉、台詞を一文字も校正することなくそのまま綴るだけなのに、そこに異空間が生じる。女が入ってくる。胸の大きく開いた黒いドレスに身を包む女・とよた真帆。舞台そでに掛かった大柄なトレンチコートとハット。いまは不在のその持ち主に向かって語りかける女。「彼、川向こうにいるからね・・・」そして楽隊が突然奏でる悲しいメロディ。
 あたまがぐらんぐらんする。なんだろう。吉川晃司が優作を演じているわけではなく、追悼メッセージでもない。でも明かに舞台には"優作の気配"がする。そしてそのやばいにおいはどんどん濃くなってくるのである。優作の言葉と楽隊の音楽が交互にキャッチボールを重ね、やがて男も歌い始める。そして最後にほんの一瞬だけ、優作が"現れる"。ああ、僕らはこれを待っていたのかも知れない。エンディング。

 終了。キャストに混ざって松田美由紀さんが登場。あきらかに涙を流していたのだろう。頬がうっすら赤い。客席にメッセージを送る。吉川さんはじめ、キャストも挨拶。拍手喝采が巻き起こり、キャストは袖に消えた。素晴らしかった。青山で見た時も感じたが、映画でも普通の舞台でもない、新しいジャンルの作品だけに、人に説明するのが難しい。またビデオでみてもこの感動は伝わらない。是非もう一度上演してもらい、皆様にもみてもらいたいです。この日、本当は午後のもう一公演も見たかったがさすがにそうするともう帰れない。明日は仕事があるので今夜中に東京に戻る必要があった。控え室でキャストの皆さん、スタッフの皆さんにお別れを告げた。偶然にも同じ時刻に帰る予定だった丸山さんと一緒に広島駅までタクシーに乗り、そこから空港までリムジンバスに乗った。道中もそして空港に着いてからも飛行機待ちの時間はずっと優作さんの話を聞かせて頂いた。忘れてはいけない。いなくなったわけじゃなく、いつでもいるんだからさぼることは許されないんだな、と思った。

 広島を飛び立つ。軽い疲労感と深い満足感と優作さんにお会いできたかのような興奮が身体には残った。

 


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