|
その日、仕事帰りに甲州街道にベスパを走らせていた工藤は、下腹部に違和感を感じていた。「うぐぐぐ。いったい何なんだ!?昼に食べた、ジェット特製のチンジャオロースーか・・・・・・・!?」キューゴロゴロ・・・・・。奴の攻撃の仕方は波状だ。しかも回数を追う毎に大きな波となって工藤の下腹部を攻撃し続けた。もはや人力では対抗し得ないほど奴のパワーは増大していた。次の波に持ちこたえられるかどうか。「何と・・・か・・・・しなけ・・・・・ば・・・・。」いや〜な汗が工藤の額に浮かぶ。「どこか・・・・トイレを貸してくれるところは無いだろうか・・・。」シフトチェンジを繰り返す彼の左手から力が抜けかかったその時、工藤の目に天からの贈り物が見えた。「あ!飯塚んとこ!そうだ!ここは調布だ!」
昔と異なる外装に一瞬躊躇したが、もうそんなことなど工藤の目に入らない。一方通行の出口にも関わらず、強引にベスパを路地に滑り込ませる工藤。
あわただしくベスパを駐車すると、転がるように飯塚の経営する骨董屋 多奈加へ。「飯塚!飯塚!?いるか!?飯塚〜!!俺だ!急用なんだ!」
ところが、いつもは工藤の呼び声に飛び出してくるはずの飯塚が出てこない。映画パンフに見入っていても、居眠りしていても工藤の呼び声には反応するはずの飯塚が・・・・。嫌な予感が工藤の脳裏をよぎる。しかし今はそれどころではない。「飯塚〜!!」強引に店内に入り込む工藤。
・・・・・が!そこで意外なことが起こった!店から出てきたのは見慣れない人物だったのだ!ガガーン!いったい飯塚はどこへ?やはり殺されてしまったのか!?さもなくば宇宙人にアブダクションされてしまったのか?(それじゃキャトル・ミューティレーションだ!)そしてこの人物は一体誰なのか?飯塚の兄弟か?友人か?いったい!!・・・・ジャララ〜ン!
・・・・・・・・・・と、しょうもない劇はこのくらいにして(笑)。工藤ちゃんに銃や情報を調達する街の仲間・飯塚。その彼が経営するのが骨董屋「多奈加」です。最終回でも登場した、探偵物語ファンにとっては有名な場所ですね。で、嬉しいことにこのお店、現在もまだ骨董屋としてちゃ〜んと営業しております!というわけで仲間数人と調布のお店に訪問してみました。実は既に一回訪問しており、今回で二回目なんだけどね。店長の田中さんは、ここで書いたようなぶっきらぼうな方ではなく、とっても親切な方。(マイク真樹に似ていると思ったのは私だけではなかろう) 撮影当時の裏話を聞かせてもらったり、一緒に写真を撮ったり(観光地かい!)と楽しんでしまいました。もちろん値打ちもの(と各人で思いこんだ)グッズを購入。ちゃんと営業協力もしちゃったりしているのだ。小一時間ほど滞在した我々一行。田中さんと再会を約束し、暮れかかる春の陽を浴びて解散したのでした。あ、ここ行くなら近所に「ビッグボーイ」っていうハンバーグレストランがあるから、そこで食事するといいよ。ドリンクバー、サラダバー、スープバーがいい感じ!
| ■店 名 | アンティークキャラバン 多奈加 |
| ■住 所 | 東京都調布市富士見町1-8-5 (中央高速 調布IC 出口横) |
| ■電 話 | 0424-87-9602 |
| ■定休日 | 月曜日 |
<多奈加ギャラリー>
今回は5人でお邪魔しました。行った人は記念に何か買おうね!
|