はじめに
個人のプライバシーおよび関係者の方々の社会的地位を考慮し、登場人物の氏名は全て伏せさせていただきますが、この物語はノンフィクションかも知れない(笑)。
<主な登場人物>
・N羽(ある時は産婦人科医、ある時は某大学教授。独身。)
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・K也(今回の主犯。族あがりで寿司屋を目指すが何故か私立理系出身。今は田舎のプレスリー。)
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・篠D(某大学助教授。体力に難ありだが格言を言う。)
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・J太(IT企業へ転職。K也の始めた新興宗教の信者。)
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・S田(バツイチ。いまだ現役の撃墜王。)
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・H野(P社。指名手配中の生ける爆博物。取扱注意。)
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・R治(夜のパイロット。国家レベルの危険人物。)
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・J郎(ビールが主食。大事件の発端となる火つけ役。)
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・築K(視線で女をイカせる第2の撃墜王。)
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・I本(地元銀行のシステム担当。唯一まっとうな人)
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■200X.10.3.(Fri)
11:00
■J郎とJ太は某駅ロータリーで待ち合わせて、これから起こる祭への期待を胸に羽田行きのバスに乗り込む。(信じられないことにこの祭に参加するために、損保会社システム部門が1人、家電メーカーシステム部門2人、システム会社1人、IT会社ケータイ配信部門1人、教育関係者2人が揃って有給休暇をとって仕事を休んでいる。なんとも犯罪の香りがする話である。)
12:30
■N羽教授、S田、H野と合流。昼食を取っていなかったので羽田空港でレストランを探すが、どこも混んでいる。仕方なく喫茶店のような店に入るが、入るなりN羽教授が水割りを所望。もうすでに本格スタートか!?と思われたが、J郎の機転で生ビール大ジョッキに変更。大事にはいたらなかった。みなで巨大ジョッキで乾杯、且つカレーを食べる。そこへ篠D先生も登場。"大ジョッキ越しに教授の姿を捉えたケータイ写真"は、すぐに熊本に送信された。後にK也は「あの時、送られてきた写真をみて身の毛がよだつ思いがした」と語っている。参加者は飲みながら今回の旅できっと何かが起こるだろう・・・・いや起こってくれと心で思った。
13:40
■羽田を飛び立つ。
15:50
■熊本空港に着陸し、バスへ乗り換える。16時からK也の出演する生番組を、S田が持っていたワンセグケータイで車中で視聴。わりとすぐ飽きる。
17:00
キャッスルホテルへ到着。チェックイン後、K也との待ち合わせまでだいぶ時間があったので、先生の大嫌いなウォーキングタイム。ホテルから繁華街をぶらつく。桂花ラーメン本店やドン・キホーテを見る。(途中、セブンイレブンで買出ししたり、先生は部屋用のバーボンをゲットしていた。)
19:00
■築Kも合流しロビーで待つ。やがて今回の祭の主役、主犯格のK也がロビーに登場。N羽軍団に恐れを抱いたのか、この時点では新婦は登場しなかった。
19:30
■K也の紹介で入った店「○く○旬の家 ○どら」で馬刺、煮込み、、、、を堪能。むちゃくちゃうまい。N羽教授はここで赤酒を気に入る。
22:30
■同じビルの上階にあるバーへ移動。ここまでおとなしかったJ太が抑えきれず炸裂。いきなりおめでとうワイン一気大会。また、ここで十年ぶりの「原住民一気」が復活をとげた。しかしK也の紹介してくれる店の女性はすべて美人。S田と築Kが「くどきモード」になるも相手にしてもらえない。(しかしS田はJ郎のカメラで勝手に2ショット写真を撮っていた。姑息である。)
■200X.10.4.(Sat)
0:30
■この一週間ほどの連夜の戦いのせいで実はK也はかなりグロッキー。やがてまったく飲めない状態になる。元気なN羽軍団は「K也、ラーメン、ラーメン」とわがままを言い出す。タクシーを呼んでもらい、移動することになった。H野はK也を帰すまいとタクシーに拉致しようとしたが失敗。K也はここで脱落。残ったメンバーは「天和(てんほう)」に移動。熊本ラーメンでありながらさっぱりしていて美味しい。満喫。
1:30
■N羽教授、篠D先生はホテル帰還。街には怪しい客引きが立っており、おもむろに交渉に入るS田。S田と、かなりしつこい客引きを振り切り、J太、J郎、築Kはカラオケボックスへ。三人でのんきに歌っている間、S田とH野はお姉さんがつく怪しい店で飲んだらしいが、真相は闇の中である。
2:45
■やがてS田もカラオケに参加。J郎はボックスで撃沈。充電体制に入る。H野は連絡がつかない状態となり、我々としても断腸の思いで見捨てることにした。コンビニで買い物し、ホテルに帰還。爆睡。
10:30
■朝、ホテルロビーに、J太、J郎、S田に加えてH野も集合した。無事に帰還していたらしい。ホテル前でタクシーを拾い、熊本城見学である。タクシーの運ちゃんが下品な話題好きで我々はついていけずげっそり。ちなみにこの運ちゃんにK也の名前を出して、ナンバーワンアナウンサー結婚式で東京から来た、と言ったがその存在すら知らなかった。こんなもんである。
■熊本城を攻め落とし、54億円かけたという本丸御殿もみた。しかし歴史にうとい我々は今ひとつ心にひっかかりがなかったようだ。ちなみにJ太がH野に「加藤清正ってどういう人?」と聞いたら「普通に生きて、ときどきたくさん飲んだ人」と教えてくれた。歩くのが面倒なのでまたタクシーでホテルへ帰還。
12:20
■昨夜と違う部屋へチェックイン。J太が祝儀袋に名前を書いていなかったため、字のうまいH野に書かせたら、「J〜タ」+ハートマークを書かれてしまった。結局このまま採用。
13:00
■式を行うホテル日航熊本へ徒歩移動。11階のチャペルで式に参加。その後、中庭でフラワーシャワー。天気が良すぎて暑い。来賓が笑顔で写真を撮る中、N羽軍団はずっと日陰に退避し、遠巻きにみていた。どうも昼間の戦闘能力は低い軍団である。ここで新郎新婦と記念撮影した。
■ちなみにここでJ郎が消化器を発見。何か記憶にひっかかるものがあったようだがうまく思い出せなかったようだ。
14:00
■K也の旧友であるR治、I本も参加。220名を収容する巨大な宴会場で披露宴開始。そうそうたるお偉い様方たちと、テレビ局アナの淀みない司会進行ぶりにたじたじとなるN羽軍団。また、テレビ局ならではのビデオ制作力の高さに感心した。国立の「K村薬局」のCMまで制作されていた。
17:00
■披露宴お開き。K也の父の「なんという披露宴ですか。感謝の言葉も見つかりません」という言葉に一同感動する。それを受けた新郎K也は「私も父と同様、感謝の気持ちが見つかりません」(←これじゃ、ぜんぜん感謝してないってことじゃねーか!)
■出席者全員の名前も表示される豪華なビデオの上映をもって終了。
17:15
■それぞれ一旦キャッスルホテルに引き上げて、部屋でくつろぐ。J太、築K、R治は「K也がGパンでいいよって言ってたよ」という情報をもとにすげーラフな格に。(が、ほんとにGパンの人間はN羽軍団以外にはいなかった・・・)
18:30
■ホテルラウンジにて、R治、築K、S田、J太でビール。ほんとに立て続けに飲んでばかりいる。
19:00
■会費を支払い、二次会会場へ。大テーブルに新婦友人も交えた形で着席。R治の友人I川くんも参加。この会で挨拶をする篠D先生はガチガチ。その目は遠く10km先を見ていた。そして会がスタート。またも淀みない司会っぷりがすごい。ちなみに部屋からはライトアップされた熊本城が見えた。
19:30
■ついに篠D先生の挨拶。新郎新婦の人となりを面白おかしく、しかし怪我による絆の深まりなども交えた感動的なスピーチを行い拍手喝采が起こる。
19:45
■篠D先生に続いてJ太も新郎友人として挨拶。Gパンでの登壇が異常に恥ずかしい雰囲気。しかも熊本軍団がマジョリティ、さらに相手は業界人だし、完全にアウェーの中、前日にドン・キホーテで買っておいたプーさんのかぶりものもかぶれず、新郎との一気大会でなんとか一定の笑いをとる。(ちなみに勝負にまけた新郎はもう一杯飲まされた)
21:30
■二次会終了。と同時に活動を開始するS田と築K。本当にこういうときにクイックな行動ができる二人は撃墜王である。数人の子に声をかけて一緒に飲みに行くことになった。というか、熊本軍団の宴会に我々も参加させてもらうことになった。でホテル近くの店で宴会スタート。ディレクターくんが酔っていて面白かった。
23:15
■ここにK也も登場。乾杯する。新婦は倒れているらしい。
■200X.10.5.(Sun)
0:30
■篠D先生は帰還。我々は再びカラオケボックスに。ほとんどN羽軍団+某航空会社CAが1名。R治はグロッキーで寝込む。他のメンバーもさすがに2晩目なので体力的に厳しい状況。「トレイントレイン」でほぼ体力を使いきった。R治とI川くんとCAは帰還。
3:00
■そろそろ帰りたいK也がしめに入ろうとすると、この時間くらいからN羽教授がヒートアップ。「おい、K也『襟裳岬』だ!」この言葉は名台詞として後々まで語り継がれることとなる。
3:30
■やっと終了。しかしみなお腹が空いている。K也に長浜ラーメンの店を紹介してもらって入る。K也はここで帰還。ほんとはM字開脚胴上げしたかったのに・・
■S田とH野は替え玉を注文。しかもバリ堅。3:30にこの食欲。まったくすごい男達である。
3:45
■ホテル帰還。おやすみなさい。
8:30
■朝、築KとR治は別便のためこの時間にチェックアウト。
10:30
■ロビーに集合。K也と新婦も来てくれる。ロビーで記念撮影。みんなとても帰りたくない。H野は真顔で「金曜の羽田でジョッキを頼んだ時間に戻らないかなあ・・・」と言っていた。もしここでタイムマシンが売っていたら、彼は間違いなくローンを組んだだろう。
11:00
■バスがホテル前を出発。また来るからな!今度は天草の乱だ!
11:35
■空港着。どうしても本場の熊本ラーメンをもう一回食べたくなったJ太は土産購入もそこそこにラーメン屋に飛び込む。するとそこには既にN羽教授と篠D先生が・・。さらにJ郎まで入ってきた。みんなラーメンはこの旅3回目である。
12:05
■熊本を離陸。疲れました。機内では爆睡。
13:45
■羽田着。ここで篠D先生、H野は帰宅。乗り換えて金沢に行くS田もばらけた。ちょうどバスを逃してしまったN羽教授、J太、J郎は喫茶店で珈琲でも飲んで時間をつぶすことに。ここで教授は「ビールじゃなくていいのか」。先生にそう言われたら飲まざるを得ない。ここへにおいを嗅ぎつけてS田も再登場。全員がハーフアンドハーフを注文し、今回の祭の反省会がスタートした。
14:30
■それぞれバスに乗ってこの祭は終了。「火の国熊本探検隊〜また伝説の夜へようこそ〜」と名づけられたこのマジカルミステリーツアーはギネスに申請されたという。
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