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吉川晃司TOPIX & 更新情報(過去LOG-2012)


COMPLEX、復興支援ライブBDで21年半ぶり映像作品1位に Great video (Update:2012/08/10)

 昨年7月30日に行った日本大震災復興支援チャリティーライブの模様を収録したBlu-ray Disc(BD)『COMPLEX 20110730 日本一心』(7月30日発売)が発売初週2.0万枚を売り上げ、8/13付週間BDランキングで総合首位を獲得!!

 同作はCOMPLEXにとって初のBD作品。DVD版は昨年11月に発売され、2011年12/5付週間DVDランキングで初登場3位(初週4.9万枚)を記録し、累計5.8万枚を売り上げている。彼らにとって映像作品が首位を獲得するのは、事実上のラストライブとなった東京ドーム公演を収めたVHS『19901108』(1991年2月発売)が、1991年2/25付映像ランキングで獲得して以来、約21年半ぶり。
オリコン 8月8日(水)4時0分配信

 

愚 日本一心 吉川晃司  This innocent man (Update:2012/03/13)

 吉川晃司は昔から熱い男だったのだ。曲がったことは大嫌い。常にまっすぐ生きてきた。

 そりゃ芸能界なんてところにいると、嘘や過度な演出を強要されることもあった。まだ若い吉川晃司にはそれをはねのけるだけの権力がなかった。だから彼は持て余す若さをテレビ画面にほとばしらせた。

できるだけカメラのフレームに映らないように動く。
化粧で顔を白黒半分に塗りたくる。
セットを破壊する。
そしてNHK紅白ではシャンパンを撒き散らし、ギターに火をつけ、時間を大幅にオーバーした。

そりゃ褒められた行為じゃないけど、きっと虚構の芸能界ではそうしないと生きて行けず、利用され、潰されてしまったのだろう。吉川晃司は負けなかった。この厳しい世界で生き残った。サバイバルゲームに勝ち抜いたのだ。「踊る大捜査線」の和久さんは言った。「正しいことをしたいと思ったら偉くなれ。」その通りだ。
そして今、ある程度の位置を獲得した彼はいよいよ真っ直ぐに生き始めた。自分の信じるスタッフとともに会社も作り、正しいことのためだけに走り始めた。

そんな時に日本を未曾有の大災害が襲った。

災害時にエンタテインメントは無力だ。そんな事を実感しつつも、100の考えよりまず1の行動をとった。軽トラを借りて早速被災地に入って支援活動をはじめた。顔を隠し、ひたすら作業に打ち込んでいたが、あるところで本人であることがバレてしまう。当時、仮面ライダースカル役で人気だった彼。被災した石巻には石ノ森章太郎ふるさと記念館がある。仮面ライダーの街だ。集まった子供のまえで、「ここは仮面ライダーの街だよね。仮面ライダーは好き?」と聞いた。子供は言った。

「ううん。津波が来た時、仮面ライダーは助けに来なかった。」

吉川晃司はきっと雷に打たれたようなショックを受けたと思う。母によるとこの子の父親は津波で流されたという。彼はもちろん、子供向けの映画とはいえ真剣に取り組んだのだろう。そこで彼が演じた鳴海荘吉はヒーローを導く父親的な存在。そして彼もまたヒーローだったはずだ。しかし、その「演じられたヒーロー」は地震の時に一人の人間も救わなかった。吉川の中で何かが変わった瞬間だったろう。

吉川晃司は言う。「地震の前後で日本という国は全く変わってしまった。自分たちは幸い傷を受けなかった。そして助けを求めている人がいる。単純に助けたい。それは人情だ。人情より上にくるものなんてあるのか?いま一人ひとりの日本人が何をすべきかが問われている。間違ってもいい。間違いは直せばいい。考えているよりまず行動することだ。偽善だという人もいる。言わせておけばいい。そんな事も既に超越した。」

彼は書家から「日本一心」という言葉を預かると、21年間休止状態のCOMPLEXの再始動、そして自身のライブ他の活動での支援を始めた。そこには不可能と思われる問題が次々と立ちはだかった。しかし、またしても彼は負けなかった。結果、COMPLEXのライブとDVDと関連商品は巨額の義援金を集めた。そしてその後に続く吉川晃司のソロライブでも「日本一心」の旗のもとたくさんの義援金を集めることができた。

そして今も、己のエゴを捨ててひたすら被災地のためだけを思って活動している男。
そんな男なんだ。吉川晃司は。

自分の気持ちをあまり語らない、吉川晃司の本当の気持ちや言葉を紡いだ一冊が角川から発売された。これはアーティストの売名のために作られた本では断じてない。一人の心優しい男の決意と実行の記録だ。本当にすべての日本人にが読んでもらいたい。

自分もこの本の編集には少しだけ関わった。不要だと言ったのに少々の原稿料までいただいた。でもこんな本に関われただけで、こんな男と関われただけで自分が誇らしい思いがするので寄付することにした。ちなみにこの本の売上の12%は義援金として寄付されることになっている。ぜひ購入してください。男の生き様を読んで感動できて、且つ被災地支援にもなる。ぜひよろしく。

■ムック: 237ページ
■出版社: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2012/1/12)
■ISBN-10: 4047311200
■ISBN-13: 978-4047311206
■発売日: 2012/1/12

 

KEEP ON KICKIN' & SINGIN'!!!!!日本一心ファイナル  Tour FINAL (Update:2012/01/02)

 さ、新年です。めでたいのか、本当はそんな事言ってられないのか、いやいやこんな時だからこそ元気を出すべきなのか。とにかく昨年は本当に大変な年になりました。一度にあんなにたくさんの人が亡くなる瞬間を、戦争を知らない世代の私は初めて知って本当に恐ろしくなりました。被災された方々にはかける言葉もないです。そして関東に住む我々にも危機が迫っているといいます・・・。

 で、例によって年末は本当に忙しかった。アリーナも行きたかったけど全然時間も取れず・・。年々、パープルスネークに割く活動時間が少なくなっている気がする。見てくださっている皆様には申し訳ないばかりです。働き盛りの年代?だからしょうがないのか・・?今年はもう少し余裕をもちたい。

 ところが神様はいるもんです。ひょんな事からKEEP ON KICKIN' & SINGIN'!!!!!日本一心のツアーファイナルのお誘いを受けました。大晦日はいかに自分でも時間が取れます。年末最後に御大に会える喜びを噛み締めながら、いそいそと明治神宮前駅へ向かいました。駅から代々木競技場を目指して歩いて、まず驚いたのが超長蛇の列!!まじで数百メートルは並んでいる。なんじゃこりゃと思ったら、浜崎あゆみさんのライブが第一の方であり、グッズを買うために並んでいる人だった。そして近くの道沿いにはあゆみデコレーションしたワンボックスカーがずらりと並ぶ。なるほど、こういう文化が浜崎さんファンにはあるんですね。俺も愛車「アルカディア号」をパープルスネークバージョンにせんといかんね。

 やがて第二体育館が、少し傾いた太陽を浴びて現れました。看板には黒地に白文字で大きく「吉川晃司」。本当に座りのいい、とんがっていて、それでいて温かみのある漢字四文字である。グッズ売り場で500円のステッカー(Mac Book Airに貼るのだ!)を購入し、友人と待ち合わせ。会場へ。

 わくわくしながらアリーナへ降りる。暗転し「1990」のイントロが流れる。そして歓声の中に御大が登場。全身白ずくめ。メンバーも白、白、白。天使たちが代々木に舞い降りたのだ。今回のセットリストを全く知らずに参戦したのだが、COMPLEXを一曲目にもってくるということは「日本一心」の継続を宣言しているということなのか。「振り向かずに歩いて行く」を「振り向かずに歩いて行こう」と変えて歌うのもCOMPLEX復活ライブと同じ。きっとこれから一生、この歌はこう歌われるのだろう。氷室がBOOWYの名曲「No New York」を歌う時、「この世を渡る」という1番の歌詞を必ず「男を誘う」に変えて歌っているように・・。そしてドラムが咆哮し「Rambling Man」!おお!またもCOMPLEX。と思ってたら「Imagine Heroes」「恋をとめないで」と、COMPLEXオンパレード。日本一心ツアーは、ライトファンに如何にとっつきやすくするかを一生懸命考えて選曲したようだ。全ては喜んでくれるファンのため、日本一心のため、そう理解した。俺は最高のプレゼンテーションだと思うぞ。

 そしてMC。「スタッフとファンに支えられ、時間がない中だったがどうにか形になった」と皆に感謝の意を述べる御大。続いて「Venus迷い子の未来」「レインダンスが聞こえる」「ジェラシーを微笑みにかえて」「終わらないSunSet」。怒涛のシングル攻勢である。いや、まいった。若いころよりスピードと勢いが増してる。いったいどうなってるんだこのオジサマは!!

 「終わらない〜」のEND部分でPAの調子が悪いのかギターの余韻がぷっつり切れる。今日はなんだか曲の途中で何度かギターの音量が変わっている気がした。調整がうまくいっていないのだろうか?ここは残念だった。そして「Innocent Sky」。あの独特の吉川ワールドが展開される。個人的に好きだった「ガラスの割れた、気持ちがすれば」の後のブレイク(またはドラムのダダン!)が今回は一切無かったのがちょっと寂しかった。あれ、スパイスとして好きだったんだがなあ。

白い御大  次にボーカルをクローズアップして静かにスタートした「Cloudy Heart」が胸に刺さる。こんなに声にパワーがある人だったんだ。そして改めて歌詞がいい。もともと好きな曲だったんだけど感動してしまったですよ。曲の最後に演奏はそのままに一旦はける御大。そのままドラムがソロを叩き出し、リズムが変わってゆく。聞き覚えのあるSEがインサートされる。そしてライトを浴びて御大が登場、「Black Corvette'98」だ!(そういや今御大のコルベットはどうしてるんだろう?欲しいなぁ)。。。。「Modern Vision 2007」「Tarzan」「サバンナの夜」・・・もはや絶好調のノリでどんどん曲は進んでいく。「La Vie En Rose」「SPEED」名曲のラッシュにみんなが酔う。確かこのあたりで一旦はけた御大がカゴに入った小さなプレゼントの箱をいくつか持って再登場。「会場が見えないからちょっと照らして」と照明さんにリクエストし、会場めがけて投げる投げる。2階席もアリーナ前方も届く届く。自分がいるアリーナ後方は中途半端な位置だったのでぜんぜん飛んでこない(涙)。あれ中身は何だったんだろう。そして「Mr.Bosy & Soul」「Fame & Money」ライティングと音響にくらくらとして脳がトランス状態になってきた。激しいドラムからスタートしたのは「The Gundogs」実は「今この曲やって欲しいな・・・」と思っていたまさにその曲が始まったのでびっくりした。「Hey the Gundogs!」「We're the Gundogs!」という掛け声を全員で叫ぶ。「Juicy Jungle」で両手を上げる宗教法人のような踊り(笑)に浸ると終了。精も根も尽き果て、思わず座ってしまう。

 「晃司〜!」「吉川ー!」叫ぶ声は男女が半々である。今、御大がステージにいたら「お前らな、"吉川さん"だろっ!」ってつっこみを入れていたことだろう。しばらくして御大が登場。「昨年は3.11から我々の価値観はすっかり変わってしまった。自分たちが何が出来るかを問われているような気がする。おかげ様でたくさん集まった支援金についてこれからどうやって届けるかを考えている。いろいろ難しい問題もあるが責任をもってやる。」と話していた。「ま、これより先はカドカワさんの本を読んでくれ」と。実は自分もこの本の編集の一部にちょっとだけ関わったのでこう言ってもらえて嬉しかった。そしてメンバー再登場。「いつまでもガキでいようぜって感じの曲です」といってこれまた名曲「Boy's Life」。本当にいい曲だな。ファンとステージが一体になる気がするしコンサートの終わりに相応しい。今度カラオケとライブではこれを歌おうと勝手に心に決める。最後の最後、ラストソングはなんだろう?と思っていたら「あの夏を忘れない」のイントロが。これまた「日本一心」に相応しいすばらしい選曲だ。伸びやかな御大の声が、忍び寄る黒い影や不安を「あの夏を忘れない・・・」と認めつつも、「この手からきっと始まる」と希望と勇気をあたえてくれる。曲が終わり、最後のMCで「約束してくれ。みんな、また笑顔で絶対会おう!」そういって舞台袖に消えていった。なんて優しい表情だ。

 もはや「格好いい」とか「すごい」とか「偉い」とか「尊敬する」とか・・・・どんな言葉で形容しても吉川晃司の存在は実物より小さくまとまってしまう。そんな言葉、本人はちっとも欲しくないのだろう。ただ敢えて言わせてほしい。今、日本を救おうと「真剣」に考えている人、それを実際に「行動」に移している人、そしてそれを「継続」している人。・・・・いるか?そんな人・・・。そういう人を僕らは「ヒーロー」と呼ぶんじゃないのか?

 

WOWOWが吉川、布袋を3日間、さらに特番も  WOWOWOWOW!! (Update:2012/01/02)

WOWOWさんが吉川晃司、布袋寅泰、COMPLEXのライブを3夜連続で放送します。1/7はCOMPLEX日本一心ライブの前回放送版ではなく拡大版!今度こそ全曲入れるのか?発売されているパッケージがDVD画質なだけにハイビジョンでの放送は永久保存版ですね。そしてアリーナでの御大のライブ「横浜アリーナLIVE 「KEEP ON KICKIN' & SINGIN'!!!!!」 〜日本一心〜」初日の模様を1/8に放送。そして翌日1/9は布袋寅泰のアニバーサリーライブとして、「HOTEI THE ANTHOLOGY“一期一会”MEMORIAL SUPER BEST TOUR〜BOOWY COMPLEX GUITARHYTHM GREATEST HITS and MORE!!!〜」を放送。番組公式サイトはこちら

さらにさらに、1/20には「“日本一心”を掲げ愚直なまでに行動する“人間・吉川晃司”に密着し、彼の過去から現在そして未来へつながる“光と闇”に迫る。」ということで御大の大特集を放送。これはみないといけません。番組公式サイトはこちら

 


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