こんばんわ。アイルトン・セナです。
セナといえばF1。
セナといえば音速の貴公子。
セナといえば事故・・・・・。
ということで事故ってしまいました・・・・。
今でも信じられないっす。
嫁が「そろそろ転んだ時のためのジャケットを買った方がいい」と言うので、おなじみのナップスへ向かう途中だったんです・・・。
現場はゆるい左カーブの交差点。自分は左レーンを走っていたところ、右レーンを走っていたbBが右折車を避けようと、交差点手前で急に左レーンに入ってきたのです!で、さらにそこで急停止しやがったんです。
目の前にbBが。もうパニックであんまり記憶が定かじゃないけど、とにかく急ブレーキ急ハンドルで避けようとしたけど、bBに衝突。そのままカタナは右側に倒れました。
呆然。
右肩と右腰と右膝に鈍痛。
覚えているのは、倒れたカタナのタンクからガソリンが漏れていたこと。
やばい・・・・燃える・・・・。
そう思って起こそうとしたけど、身体が痛くて起こせない。情けない。
後続車の親切な兄さん、姉さんが手伝ってくれて起こしてくれた。 急ぎ、バイクの損傷状態を確認する。
右に倒したため、タンク右部分がべっこり。エンジンカバーも割れてしまった。エンジンそのものはオイルクーラーのホースが守ってくれて無傷。右タンデムステップひん曲がり。ハンドルグリップの傷、フロントカウルずれ。前方両ウィンカー陥没。メーターのガラス割れ。テールも傷が。




人間て弱いもので。パニックになってると警察にも電話できないんですね。何度もやるのに警察に繋がらない。炎天下でiPhoneがよく見えないのも原因か。
先方車両は3人乗りの若者。タトゥしてる子もいた。なんか「警察は呼びたくない」とかほざいたので、呼べと命令。すぐ警察がやってきた。
 警察は「いいバイクだね・・・」。はい。それはいいからさ、処理しようぜ。
で、事故現場のレーンをカラーコーンで封鎖して、警察と現場検証。通過する車にはいい見世物になったろうなw
「どこで車が見えた?その時何キロで走ってた?どこでギア落とした?何メーター手前くらい?そん時、信号見えてた?」矢継ぎ早の質問である。不祥事起こした社長に対する記者のようだ。
そんなの覚えてるか!
炎天下の路上で、汗だくの警官は一刻も早く現場検証を終えたいのであろう。だがこっちはバイクが壊れてしまったショックと事故の痛み(肩からは血が流れていた)で軽〜くパニック状態である。脳内は「エイリアン」の大群に立ち向かっているリプリー状態なのである。祭りである。
もう、適当に答えた。覚えてないし。。。
警官「あとさ〜。物損事故にする?人身事故にする?物損事故の場合は警察はこの後介入しません。人身事故の場合は刑事罰があります。でもねえ、人身はおすすめしないなあ。人身にしちゃうと、あなたが相手を訴えることができるけど、向こうの車に乗ってた同乗者が首の痛みとかで逆にあなたを訴える可能性もあるしね。お互い点数減るしね。それに後日さ、再度集まってもらって、現場検証やり直すかも知れないのよ。面倒くさいよね?で、どうする?」
完全に「物損事故」に誘導してますよね?
が、その時のリプリーは余裕がなかったのだ。 「じゃ、物損でいいす・・・」そう言い放ってしまった。
で、自分は自分が入っている保険会社へ連絡しレッカーの手配。ちょっとだけ「自走できないかな?」と思ったが、ハンドルが曲がっていたしフロントもひん曲がってる。こりゃ無理だ。
呆然とする夏の路面。
蝉の声。
車の音。
ジリジリと乾く8月の昼・・・。
やがて1時間ほどで保険屋から連絡を受けた提携レッカー屋やってきて、テキパキと俺のカタナをレッカーに積み上げ、ロープで固定する。 購入したアルテミスモータースへ持って行ってくれるように頼んだ。
 レッカーに積まれても、やっぱ刀はカッコイイな!(ておい!)
なんだか身体の痛みより、バイクを壊してしまった痛みで苦しくて悔しい・・・。 ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう。
俺のバカ!バカー! もっと大事にしてやればよかった。 思い返せばバイクに乗れる喜びで少し舞い上がっていたかも。 今更のように、教習所の教官が言っていた『大型は模範の運転を』と言う言葉が思い出される。 それから弟の運転で病院へ。 レントゲン取るも骨に異常はないとのこと。俺の身体は予想以上に頑丈だ。 だが右手の裂傷と肩の裂傷はそこそこ深い。 さらに腰と膝に大きな青たん。夜になって気が抜けた途端、痛くなった。
しかし。
納車2週間ちょっとの白昼の悪夢でした。ほんと、いろんな人に叱られたし心配かけてしまった。親にも奥さんにも。もらい事故とは言え、事故は事故。海より深く反省。ほんと、安全運転の人になります!
そして、マイカタナよ。
ぜったいに!綺麗に直してやるからな!
それまでしばし休んでおくれ!!
つづく。
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